大神さんと狼くん
2.
入院。
白い天井、薬品の匂い…ここは病院?
右手に違和感……点滴か。
左側には人の気配。
顔を向けるとーーー
「洸と…月輝さん?」
「茉昼…」
洸はナースコールを押した。
するとすぐに翔さんが来て、ここが高瀬病院だとわかった。
「茉昼ちゃん。ここがどこだか分かる?」
「高瀬病院…」
「そう。君は睡眠不足と貧血で倒れた。しばらく…そうだな……冬休み前までは入院だな。」
「そう…ですか…。」