JOKER
「自惚れんな」


そう言い、柊はそっぽを向く。


、、、なんだ。


そんな柊の様子に、心の中で肩を落とす。


まぁ、そう簡単に、この男を落とせたら、、、


あたしの復讐も、簡単に終わっていたのかもしれない。


「冗談よ」


あたしはそんな、言い訳みたいな言葉を口にした。


簡単に、あたしの復讐は完成しない。


だからこそ、あたしは今まで、、、


何度も、何度も、、、


自分を殺し、必死に生きてきたんだ。


そんな日々を過ごし、あたしの心はいつしか、、、


死んでしまったのかもしれない。


たまに、痛む、、、この胸は、、、


素直に泣けなくなった、あたしの心の叫び。


なら、あたしは、、、


もう、1人の人として、、、


「生きてる」なんて、言えないのかな?

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