JOKER
そう、1人で納得し、奈美から薬を受け取った。


「朝、昼、晩。欠かさずに、ちゃんと飲んでね?で、どう?体調は?」


どう?と、聞かれても、、、


「痛い」


そう、返事を返すことしか出来ない。


「でしょね?凄い、怪我だったし」


奈美は痛々しいものを見たように、顔を歪める。


そんなに、酷い怪我だったんだ。


まぁ、10日も寝てたくらいだし。


それに、今だって少し動くだけで体に痛みが走る。


さっきなんて、死ぬかと思ったし。


「柊。あんたは、部屋を出て行って」


そして奈美は、柊のことを部屋から追い出そうとした。


「なんでだよ」


それに、柊は素直に応じない。


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