JOKER
そんな柊に、奈美はため息を溢す。


「怪我を見るの」

「見れば良いだろ」


奈美の言葉に、柊も言い返す。


そんな柊のことを、奈美は呆れたような目で見る。


「怪我を見るってことは、服を脱ぐってこと。彼女は、女の子よ?無神経にも程があるんじゃない?」


その言葉に柊はチッと、舌打ちを溢し、ダルそうに部屋を出て行った。


「全く。あなたも大変ね、柊みたいな子に好かれて」


なんて、急に意味のわからない言葉を口にする。


「何か、勘違いしてません?あたしと柊は、何もありませんよ」

「そう?なら、柊に付きまとわれてるんだ」


いや、そういうわけでもない。


「とりあえず、服脱いで?診察するから」


奈美の言葉に返事を返そうと思っていると、先に言われたので、、、


あたしは医者である奈美の言葉に素直に従った。

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