JOKER
そして、自然と自嘲的な笑みが零れた。


奈美はそんなあたしの頭を優しく、ポンポンっと優しく撫でる。


「心の糸って、知ってる?」


、、、心の糸?


あたしはよくわからず、奈美の顔を見る。


「糸って、常にピンッと張ってたら切れちゃうの。ここも、一緒」


そう言い、あたしの胸を指す。


「心の糸は一度切れたら、簡単には修復出来ないの。だから、たまには緩めてあげないといけないのよ?」


奈美は全てを包み込むような、優しい笑顔をあたしなんか向けてくれた。


あたしの心の糸は、常に張ってなきゃ、、、


あたし自身が、保てないんだ。


それを緩めたら、あたしは、、、


今のあたしに戻れない。

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