JOKER
そこに調度よく、踏切が目に入る。


踏み切りはカンカンッと、規則正しい音を奏で始める。


この中に、、、


この中に飛び込んだら、あたしは、、、


そう思い、あたしは歩みを進める。


怖くないと言ったら、嘘になる。


だけど、このまま生きているよりは楽になれる気がする。


踏み切りの中まで、もう少し、もう、、、少し、、、


__グイッ__


なのに、あたしの歩みは阻止させられる。


そして、、、


「何馬鹿な事してんだよ!!」


そんな言葉を向ける。


ゆっくりと、あたしは相手の顔を見る。


どうして彼は、こんなことするの?


彼には、何も関係ないのに、、、


むしろ、あたしは、、、


あなたのチームを、潰そうとしたのに、、、


ねぇ、どうして?


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