JOKER
そんなあたしの言葉に、奈美は頬を少しだけ赤らめる。


、、、好き、なんだ。


奈美の様子を見て、あたしはそんなことを思った。


でも、奈美はすぐに悲しそうな笑みを溢した。


「どんなに、好きでも、、、銀司は一生、あたしの手のが届かない人」


そう口にした奈美の言葉は、まるで奈美が自分自身に言い聞かせているようだった。


「どうして」


そんな奈美に、あたしは図々しく聞く。


なのに、奈美は、、、


「羽衣が１番、銀司のこと、、、わかってるでしょ？」


なんて、言葉を向けてくる。


あたしが１番って、、、


その時、奈美はあたしと銀司の関係を知って居るのではないかと思った。

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