JOKER
全てを知って居て、、、


それでも、奈美はあたしに優しい言葉を掛けてるいるのではないか?


そんな奈美に、あたしは次にどう、、、


声を掛けるのが、正しいのかわからなかった。


「少し、悔しいなぁ。あたしの方が、、、銀司と同じ時間を過ごしてきたはずなのに」


奈美はそう言い、ポケットから自分の煙草を取り出す。


その煙草の銘柄、、、


奈美が手にしている、煙草の銘柄を見て、、、


銀司と同じモノだと言うことに、気付く。


ワザと銀司と同じ銘柄にしているのか、それとも、、、


ただ、偶然同じ煙草なのか、、、


それは、奈美にしかわからないことで、、、


でも、あたしは前者の方なんじゃないかと、勝手に思ってしまう。

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