JOKER

全てをわかっていて、あたしは銀司にそんな言葉を投げつけたんだ。


「それは、、、」

「銀司には何も出来ない。違う？違わないよね？」


銀司はチッと、舌打ちをする。


「もう、、、戻れ。余計なこと考えねぇで、何処にでも居るような普通な女に戻れよ！」

「そんなの、、、」


＿＿ギュッ＿＿


銀司は、急にあたしのことを抱き締めた。


そのせいで、あたしの言葉は、、、止まった。


「もう、止めろ。お前が誰をそんなに憎んでるのか、俺にはわからねぇ、、、けど、あの人たちは、お前のそんな姿を望んでねぇ」


そう言い、抱き締めていた力を強くする。


「俺のタメなんて言わねぇ、、、あの人たちのタメに、もう自分のことを傷付けるのは、辞めろ」