JOKER
銀司の父親は、柳田組に使える人間だった。


その当時の柳田組の頭は、あたしのお爺ちゃんに当たる人で、、、


あたしのお父さんも、、、柳田組の若頭だった。


お父さんは、周りの人間から認められ、、、


「時期組長」なんて言われるほど、期待されていた。


その頃には、、、


お父さんはお母さんと交際をしていて、、、


銀司の父親は、銀司のことを1人で育てていた。


お父さんと銀司の父親は、幼馴染でとても仲が良かったらしい。


だから、お父さんと銀司の父親が仕事で忙しい時は、、、


お母さんが代わりに、銀司の面倒を見ていたと言う。


「みや子さんは、他人の俺のことを、、、凄く可愛がってくれたよ」


銀司は、懐かしそうに瞳を細めた。

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