JOKER
だとすれば、あの時。


あたしは柊に、関わるべきじゃなかったんだ。


でも、あたしは柊に好意を寄せているわけじゃない。


それは絶対に、違う、、、よね?


自然と誰かに、同意を求めしまった。


普段のあたしなら、「違う」と断言できていたのに、、、


その時のあたしはまだ、、、


気づいていなかったんだ。


あたし自身が誰かに手を伸ばしていたことに、、、


その誰かが、柊であることを認めたくなくて、、、


いつものように、目を逸らそうとしていた。


でも、そんなあたしの心にまた、、、


ズカズカ、土足で踏み込んでくるのがコイツ、、、


柊、だったんだ。

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