JOKER
その部屋から出たのは、心羽と一緒に外に出かけた時だけ。


でも、この屋敷の何処にアイツが居るか?


大体の予想は、付いている。


その場所に向けて、あたしは歩みを進めた。


疑われないように、部屋に入る際はノックでもした方が良いだろうか?


そんなことを考えていると、目的の場所に着く。


__コンコンッ__


悩んだが、極力面倒なことにならないよう、部屋の中に入る前にノックをした。


「はい」


部屋の中から聞こえた声に、ニヤリと口元を上げる。


__ガチャッ__


「、、、羽衣」


ドアを開けると、銀司とアイツが居る。


「羽衣?」


銀司の言葉にアイツは首を傾げ、銀司に問う。

< 237 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop