JOKER
「銀司。今」

「何がだよ」

「今が、銀司があたしの邪魔してる」


アイツに拳銃を向けたまま、あたしは銀司と視線を絡ませる。


「これ以上邪魔したら、銀司もこの人も殺すよ?」


あたしは様子を見て、銀司はあたしは「本気だ」と言うこと悟ったのだろう。


両手を挙げる。


「銀司。そろそろお客さんが来る時間だから、迎えに行ってくんない?」

「誰だよ」

「バカな男が1人と、あたしの大事な人が1人。バカな男は、見ればわかるよ」

「で、此処に連れて来いって?」


話が早くて助かる。


「そういうこと。ちんたらしてたら、あたし、、、この人のこと、打っちゃうかも」

「わかった」


銀司は両手を上げたまま、部屋を出て行く。

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