JOKER
「上の人間に言われたら、銀司は何だってするの?」


それに「違う」って、言ってよ。


お願いだから、、、


「、、、あぁ」


なのに、銀司は、、、あたしの望む答えはくれなかった。


あたしの手は力を無くし、拳銃も手から落ちる。


1度、裏切られたのに、、、


また銀司のことを信じようとした、あたしが、、、バカなんだ。


「、、、羽衣?」


千尋は、そんなあたしに気付く。


喉が、焼けるように熱い。


込み上げてくる、涙。


信じた人間に裏切られるのは、こんなに、、、


こんなに、苦しいんだ。


__カチャ__


落ちた拳銃を、誰かが拾った。

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