JOKER
同じ名前で、同じ年の頃に傷を抱えた、心羽。


そんな子に、あたしは出会ってしまった。


あたしはグッと、下唇を噛み閉める。


「あなたにとって心羽が大事なように、あたしにとっても3人は大事な家族なの。それを奪われて、あたしは、、、あたしは、、、」


__カチャ__


目の前の男が、あたしの足元に何かを放った。


それを確認すれば、拳銃で、、、


あたしは、目の前の男の意図が読めなかった。


「今の君には、ノリ子を殺せない」


そう、断言する。


「誰も、邪魔をしなくても」


目の前には、拳銃。


これを手にして、部屋を出て、アイツの元に行き、、、


そして、拳銃の引き金を、、、引けば良いだけ、、、

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