JOKER
それでも、男は顔色1つ変えない。


「連れって」


そんな男にあたしの方が動揺したが、そう命令する。


男は立ち上がり、、、


「付いて来い」


そう言い、あたしの前を歩み出す。


あたしは拳銃を手にしたまま、男の後を追う。


部屋を出た時、そこに銀司が居て、、、


あたしのことを見て、眉を細める。


「銀司。この子は、誰も殺せねぇ」


そんな銀司に、男は言う。


「で、ノリ子は」

「奥の部屋に」


その言葉を聞き、男はまた歩みを進める。


だから、あたしもその後に続く。


そして、その後を銀司も付いてくる。

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