JOKER
千尋とあたしの関係は、、、光と闇。


お互いにとって、光であり、闇である。


その光はとても脆く、闇はとても深い。


「俺、、、」


少し冷静になった頭で、千尋は自分がしたことに気付く。


千尋は自分のことを「俺」と呼ぶが、彼女は女だ。


「大丈夫。誰も、怪我してないから」


あたしは千尋に笑いかける。


「、、、ごめん、羽衣」

「謝るのは、あたしにじゃなく、みんなにでしょ?」

「悪い、、、」


千尋は、心底申し訳ないと思っているのだろう。


「ちゃんと、自分で後片付けしなさいよ」

「あ、あぁ」


あたしは、暴れた理由を千尋に尋ねる。

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