JOKER
千尋が素を取り戻したのを見て、部屋に居た子たちはホッとする。


「わりぃ。大丈夫だったか?」


そこに、1人の男が部屋の中に入ってくる。


「真(まこと)。今、収拾が付いた所」

「そうか」


真は、額に滲んだ汗を拭う。


千尋が暴れて、下の子たちがすぐに真に連絡を入れたのだろう。


「ごめん。今回のことは、あたしのせいなの」

「何が、合った?」


さっきの、電話の様子からだと、、、


「千尋、あたしが龍王に出入りしてのを見て、裏切られてたと思ったみたい」

「、、、潜入、したのか?」


真は、小声で尋ねる。


それに、あたしは小さく頷いた。


「龍王には、お前の大事な奴らも居るんだろ?、、、いい、のかよ」


真は申し訳なさそうに、言う。

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