JOKER
そこに居たのは、予想通り、空牙だった。


空牙はあたしのことを見るなり、ヘルメットを渡す。


あたしはそのヘルメットを受け取り、身につけた。


そして、特に言葉を交わさずに、空牙の後ろに跨る。


空牙はあたしが跨ったのを確認すると、バイクを走らせた。


倉庫に着き、こないだと同じように、空牙と一緒に奥の部屋へと向った。


部屋の中には、龍王の幹部たちと翼が居た。


「羽衣、こっち」


翼に呼ばれ、あたしは翼の横へと腰を掛けた。


龍王の幹部たちは5人は、何かを話し出す。


あたしは翼の話を聞きながら、彼らの話にも耳を傾けた。


ここに来て、15分が経とうとしている。


そろそろ、みんなに合図を送ろう。

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