JOKER
__ガンッ__


海斗は近くにあった、ゴミ箱を蹴り飛ばす。


「落ち着け、海斗」


そんな海斗のことを、蒼太が宥める。


「どうする、柊」


空牙は冷静に、柊の判断を待つ。


「とりあえず、空牙と蒼太は自分の所に戻れ。それで、他の奴らに説明しておけ」

「行くぞ、蒼太」


柊の言葉を聞き、空牙は蒼太と一緒に部屋を出て行く。


「昴、お前はここを頼む。俺と海斗は1度、北龍に行ってくる」

「あぁ」


柊は、海斗と一緒に部屋を出て行こうとする。


「あ、あたしも行く」


そんな2人のことを、翼が引き止める。


「いつもと状況が違うんだ」


海斗は低い声で、翼の意見を否定するように言う。

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