JOKER
「仕方ねぇな」


海斗が渋々納得した。


「あたし、、、」

「早くしろ」


いや、あたし「行く」なんて言ってないし。


「羽衣。行こう」


翼は、そんなあたしの手を引く。


それに、あたしは仕方なく立ち上がった。


あたし、こんなに翼に弱かったっけ?


あぁ、そっか。


それは翼に対して、後ろめたい気持ちがあたしにあるからだ。


そして成り行きで、あたしも彼らと一緒に北龍の倉庫へと向った。


柊のバイクの運転は思っていたモノとは違い、意外と安全運転だった。


「海斗さん、柊さん」


北龍の倉庫に着くと、そう傷だらけの子が2人のことを呼ぶ。


、、、酷いやられようだ。

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