JOKER
それに、あたしは加害者だ。


そしてあなた達、龍王は被害者。


「それに、これは自業自得だ」


あたしは、柊の言葉に首を傾げる。


「暴走族の世界に居れば、こんなのは日常茶飯事だ」


日常茶飯事って、、、


今まで、龍王は奇襲なんて掛けられたことないのに、、、


「トップ、、、なのに?」

「トップだろうが、関係ねぇ。上に立つ人間は、いつだって危機感を持ってなきゃいけねぇ。今回は、その配慮が足りなかったんだ」


あたしが気にしないように、言っているのだろう。


「まぁ、うちに手を出して来たんだ。相手だって、ただで済むとは思ってねぇだろう」


柊は傷ついた仲間たちは強い眼差しで見つめ、そんな言葉を溢す。

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