JOKER
「早く吐け、美香子」


だから、あたしは美香子じゃないって、、、


まぁ、今更、そんなことはどうでも良い。


「な、何を、、、」

「お前だろ。柳田に、うちの組のことを売ったのは」


は?売るって、何を?


あたしは困惑を露わにする。


「すっとぼけてんじゃねぇよ!!」


いや、惚けてもないし。


本当に、この状況が理解しがたいんですけど、、、


__ドンッ・バンッ__


高城の右腕の男はあたしのことを蹴り飛ばし、馬乗りになりを殴る。


頬だけじゃなく、体中に激痛が襲う。


もう!!あたしが何をしたっていうのよ!!


ここで逆らった所で、あたしがこの男に勝つことなんて出来ない。

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