JOKER
だから、もう、、、


あたしの所には、来ないで、、、


なのに、、、


「嫌だ」


心羽はあたしの意見を、拒否した。


そして、、、


「心羽、お姉ちゃんみたいな人間になりたい」


そう、バカみたいなことを口にした。


あたしみたいな人間って、、、


心羽は、あたしの何を見て、そんなことを言っているのだろう。


「頑張って、ママのこと嫌いになるから、、、だから、心羽の傍にいてよ」


そして、心羽はあたしにしがみ付く。


「お願い、お姉ちゃん。心羽の傍に、、、居て。心羽のこと、置いて行かないで」


置いてって、、、


この子はつい数時間前に、あたしに会ったばかりだというのに、、、


どうして、そんな言葉をあたしに向けるのだろう。

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