あんたは私の敵よ!!<完>
もう、ここまできたら、どうでもいいな…

ゆっくりとした足取りで、鞄を取りに外へ出た。


鞄を取ろうとしたその時…




バシャン!!




上から大量の水が降りかかった。


そして、

『調子のってんじゃねぇよ!!』

女の罵声と一緒に、沢山の笑い声も聞こえた。


私が今まで作ってきた物、偽ってきた完璧な自分って何だったんだろう…

生徒会長なんてやって、色々仕切ってきたつもりだったけど、本当に私を信頼してくれてる人なんて、誰も居なかったんだ…


本当の天敵は、自分自身だったのかもしれない。

葉山は、単に扉を叩いただけ…
< 13 / 26 >

この作品をシェア

pagetop