あんたは私の敵よ!!<完>
どうして、こういう上からの態度しか取れないんだろうか!?

「別に、私は教えて頂きたくありません。
 でも、残念な事にアナタは学校のアイドルでいらっしゃいます。
 ですから、泣かせる女子生徒を増やすばかりでは無く、それなりのスタンスを示されるべきではないかと思って、伺いましたの。」


『スタンスねぇ…
 まあ、そもそも俺はアイドルになった覚えはねぇし、俺からすれば、勝手に騒ぐヤツが悪い。』

「確かに、おっしゃる通りですが…」


しばらく考えてから、ヤツはこう言った。


『強いて言うなら、おまえみたいな女じゃねぇの?

 俺に、一切、興味を持たないで、尚且つ、強がっている女。』


その場が、一瞬にして凍りついた。


「はぁ!?」


『だから、俺はおまえみたいなキャラがタイプだって言ってんの。』
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