あんたは私の敵よ!!<完>
掴まれた腕を力いっぱい振り払い、

「余計なお世話ですわ!!」

そう叫んで教室を飛び出した…


図星…
ここまで、心をかき乱されたのは、初めてだった。


こんな騒ぎになってしまっては、さっき泣いていた女の子にも申し訳なくて、自分の教室には戻らず、屋上へ向かった。


何より、少し心を沈めたかった。


私だって、そろそろ演じる事が苦しくなってきたのを、感じている…


でも、長年やってきた事を、急に止めろと言われても、出来る筈が無い!!

周囲の反応だって…
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