私の彼氏はおデブさん
体から力が抜け、指の手先が少し震える。




もう訂正する気力もない。



HPゼロ……。







「橘泣いてる?」






藤崎君が教室の方へ歩いて行った後、不思議そうに聞かれても何も言えなかった。




……って、そんなわけあるか。







「この……バカ、チャラ男、性悪、自己中……本当に良い加減にしてよ……」







私の中で何が目覚めた気がする。



我慢の限界で、地獄を這うような声を出すと、目の前の男を睨む。
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