私の彼氏はおデブさん
* * *

「ただいま……」




アパートに帰りドアを開けて呟くと、玄関でのそのそと靴を脱いでいた。



すると外の方から声が聞こえたので、瞬時に振り向いた。





(……玉川君!?)






でも誰もいなくて、ぼーっとした顔に戻る。





最悪だ。玉川君でも良いから、今誰かに側にいて欲しいなんて。





でも自分から玉川君の部屋に行くのはゴメンだ。





絶対、嫌。






私は部屋に入りズカズカとリビングまで歩いていくと、ドサッと雑にソファに座る。




そして携帯を鞄から取り出して連絡を取ろうとしたのは……相沢さんだった。




LINEの相沢さんの欄を開いて文字を何か打とうとする。





けど……






「ひっく……」





溢れる涙で画面が見えなかった。


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