私の彼氏はおデブさん
「帰るの……?」




不思議になってそう尋ねると。





「相沢のとこに行くんだよ!お前本当バカだな!」






振り帰った藤崎君からギロっと睨まれて、怯えながら体を縮こまらせた。






「だから玉川から良いようにされんだよ!」


「ご、ごめんなさい……」


「もう良い!橘も来い!相沢の家教えろよ!」





その言葉に恐る恐る藤崎君の後をついていく。





「あ、はい……」






そしてそのまま玄関を出ると、途端に藤崎君の背中に顔をぶつけた。





「ぶっ!痛っ……」





(何で急に立ち止まるんだろう)


< 169 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop