私の彼氏はおデブさん
まさか相沢さんが根回ししていたなんて知らず、そのままクラス別に出来た列に並んで体育座りしようとした時。






「橘。ちょっと良い?」


「え。何……?」






玉川君に声を掛けられて、一瞬戸惑った。




別に避ける必要とかはないし、昨日の告白が本気だったなんて思ってはいないけど。




相沢さんが付き合ってなんて言うから、少しだけ意識してしまう。






「話したい事あるから、今少し時間くれない?」


「でも、今から団長決めだし……」


「すぐ終わるから。お願い」






押しに弱いというのもあるし、玉川君の後ろで相沢さんが目を見開いて「い、け」と口パクで言っているのが見えたというのもあって、私はゆっくり頷いた。
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