私の彼氏はおデブさん
4
「洸ちゃん！お……おはよう！」

「おはよう……涼花」






今日は2限目が体育の授業。




A組はB組と合同で授業を受けると決まっているから、洸ちゃんに会える事は知っていた。




体育館に着くなり一直線にステージの側で友人と話している洸ちゃんの前まで行き、戸惑っていそうな洸ちゃんの前に立つと半分強引に挨拶を交わした。




このまま緊張して顔がよく見れないけど、話すチャンスは今しかない。







「あのね、話があるんだけど……」







空気を察してくれたのか、洸ちゃんの友人達が私と洸ちゃんを2人にしてくれた。



授業が始まる前に話し終わらないと。






「こないだは、本当にごめん。洸ちゃんに許して欲しくて。どうしたら許してくれる？」





伏せがちだった視線を上げて洸ちゃんの顔を見ると、無表情の洸ちゃんと目が合う。





(洸ちゃん、少し痩せた？……というか、やつれた？やっぱり私のせいだよね……)





洸ちゃんからの返事を待ちながら、洸ちゃんがいつもよりも顔色が悪く頬だけこけている様な気がして心配にもなった。






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