私の彼氏はおデブさん
藤崎君、自分のジュース持ってるのに意地悪だ。もしかして仕返しで……?





「うう〜……ごめん清武君、全部なくなっちゃった……」


「あはは、気にしないで良いって」






笑ってくれてるけど、申し訳ない。


清武君はこんなに優しいのに、藤崎君は……。


もし手を握って欲しいって言ってても、握ってくれなかったかもしれない。



というか絶対そうに決まってる。


逆に頼まなくて良かった。ショックを受けずに済んだから……。






「藤崎、涼花と手繋いでやれよ!!涼花怖がってんじゃん!!」


「は?怖がってんのはお前だろうが」






何故このタイミングで。



相沢さんが怒って言った言葉に対して、藤崎君が不思議そうに返事をすると私の心は緊張で縮み上がった。
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