私の彼氏はおデブさん
(藤崎君、絶対拒否する筈だよ……というか、私手汗かいてるから無理。手繋ぎたくない。いや繋ぎたいけど、今は……)
「か弱い女をほっとくつもりか!?繋げやぁー!!」
「本当うるさい……。橘、ほら、お手」
渋々だけど、藤崎君が右手を出してくる。私の方も見ずに。
(え、嘘。やったぁぁぁ!!)
でもその信じられない出来事が嬉しくて、目をキラキラと輝かせながら手を出した。
……のも束の間。
「私、良いや……ありがとう」
やっぱり手汗の事が気になって断ると、手を引っ込める。
「は?」
その後にすぐこっちを見て藤崎君が眉間にシワを寄せたのが分かったけど、黙って俯いた。
(折角繋いでくれるって言ったのに断ったから気分悪くさせちゃったよね……私、本当にバカだ……)
「か弱い女をほっとくつもりか!?繋げやぁー!!」
「本当うるさい……。橘、ほら、お手」
渋々だけど、藤崎君が右手を出してくる。私の方も見ずに。
(え、嘘。やったぁぁぁ!!)
でもその信じられない出来事が嬉しくて、目をキラキラと輝かせながら手を出した。
……のも束の間。
「私、良いや……ありがとう」
やっぱり手汗の事が気になって断ると、手を引っ込める。
「は?」
その後にすぐこっちを見て藤崎君が眉間にシワを寄せたのが分かったけど、黙って俯いた。
(折角繋いでくれるって言ったのに断ったから気分悪くさせちゃったよね……私、本当にバカだ……)