私の彼氏はおデブさん
* * *
アパートに着くと玉川君の部屋へ連れていかれ、リビングに入った途端、玉川君が私の方を振り向く。
(怒ってるのかな……?)
そう思ったけど、目の前の玉川君の顔はまるで子供みたいにむすっとして拗ねていた。
「くそっ、ムカつく。あいつ押し倒すとか……最悪!橘、もしかして藤崎とより戻したの?」
「えっ、違うけど。でも、……私が告白したの」
「告白……まじで……?」
そのまま魂が抜けた様な顔をして、藤崎君の家からずっと握っていた私の手をはなす。
(約束破っちゃったから申し訳ないな……)
「ご、ごめん、玉川君」
「で、藤崎は何て?」
「別に何も……」
「好きとか付き合おうって言われてないの?」
「うん……」
そういえば、私も付き合って下さいって言うの忘れてた。
許して欲しい気持ちが優先だったから。
私の話を聞くと、玉川君はホッとため息を吐く。
そして、じっと私の目を見るとはっきりとした口調で言った。
「橘が好き。大好きっ」
「え……う、うん」
「すっげー好き。だから、橘が藤崎に告白したって言うなら、俺も本気で奪いに行くから。覚悟してよ?」
アパートに着くと玉川君の部屋へ連れていかれ、リビングに入った途端、玉川君が私の方を振り向く。
(怒ってるのかな……?)
そう思ったけど、目の前の玉川君の顔はまるで子供みたいにむすっとして拗ねていた。
「くそっ、ムカつく。あいつ押し倒すとか……最悪!橘、もしかして藤崎とより戻したの?」
「えっ、違うけど。でも、……私が告白したの」
「告白……まじで……?」
そのまま魂が抜けた様な顔をして、藤崎君の家からずっと握っていた私の手をはなす。
(約束破っちゃったから申し訳ないな……)
「ご、ごめん、玉川君」
「で、藤崎は何て?」
「別に何も……」
「好きとか付き合おうって言われてないの?」
「うん……」
そういえば、私も付き合って下さいって言うの忘れてた。
許して欲しい気持ちが優先だったから。
私の話を聞くと、玉川君はホッとため息を吐く。
そして、じっと私の目を見るとはっきりとした口調で言った。
「橘が好き。大好きっ」
「え……う、うん」
「すっげー好き。だから、橘が藤崎に告白したって言うなら、俺も本気で奪いに行くから。覚悟してよ?」