私の彼氏はおデブさん
(玉川君……席、隣なんだ……)




なんかむすっとしてて、機嫌が悪いから怖い。





「えっと花火に……」


「藤崎誘うの? 他の女と行くような奴を?」


「そんな事言わないでよ……」






責める様に見つめられて、私はおどおどしながら目を逸らす。



すると前の席から相沢さんが玉川君を睨みつけ、





「ちょっと青ちゃん? 涼花の恋を邪魔しないでくれる?」


「邪魔? 俺は自分の恋を精一杯頑張ってるだけなんだけど」


「自分の恋だと……? ちょっとぉぉぉ!! 誰かこいつと席代われやぁぁぁ!!」





腹の底から声を出して狂乱し始めた。



(まずい……まだ相沢さん、玉川君に対する心の傷がちゃんと癒えてないのに……)





< 278 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop