私の彼氏はおデブさん
二人は並んでいるとやっぱりお似合い。



私なんかが入る隙、なさそう……。






「相沢さん、行こう。ごめんね、深瀬さん」





気力を無くしてしまい、私が言えたのはこの短い二言。


二人をまともに見る事も出来なくて情けない。






「涼花、しょんぼりしてんじゃねー!」






相沢さんから両手で両頬を挟まれ無理やり顔を上げさせられると、涙が込み上げそうになってしまう。




相沢さんの優しさについ。




……一生この人にはついて行きたい。






「藤崎、この際ハッキリしろ! お前は、誰と付き合う!? 深瀬!? それとも、涼花!? 付き合う方とキッスしろ!!!」






……いや、前言撤回。


相沢さん、それはないよ……。
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