私の彼氏はおデブさん
やっぱりさっきの事知ってるんだ……。



それはそうか、廊下だったし、目立つし……。



知っててそう言ってくれるのはありがたい。けど。






「優しくて、そういうとこも大好き」


「玉川君、学校とかであんまりそういう事言わないでくれないかな……?」


「嫌。好きだから」





ジッと真剣な顔で見られると、戸惑って俯いてしまう。



玉川君の声が低くなった気もしながらそうして聞いていると、不思議にもなったけど。





「他の生徒達の前でキスする藤崎の方が、全然、いやマジぜんっぜん、橘の事考えてねーし!」


「キスさせたのは私だよ! だから……こうなったのは私のせいっていうのもあ んだよねぇ。ごめん、涼花……私、いつもいつも迷惑かけて……」





相沢さんから謝られると、私は慌てて顔を上げた。
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