私の彼氏はおデブさん
ゆっくり目を開けて見ると、すぐ隣に心配そうな顔をした玉川君がしゃがんでいて。




(あ……手放して貰えた……)





ミヤビちゃんから解放されたかと思うと、低く怒りのこもったような声が頭上から降ってきて胸がキュンとした。






「お前ら何してんの? 一人に対して二人で暴力?」






そのままぐいっと腕を引かれて立たされると、私は藤崎君から肩を抱かれる。





急な事に驚いて、ミヤビちゃんと玉川君と同じように口をぽかんと開けてしまった。
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