私の彼氏はおデブさん
私の願いが通じたのか、そんなの関係ないのかはどうでも良いけど。




玄関のドアの方から聞こえてきた声は、確実に私を救った。






「あれ? 橘さん、どうしたの? 洸太、居残りになったよ?」






清武君……神!!!



って、え? 居残り……?





「え? そうなの?」

「うん。聞いてない?」

「うん……」





相変わらず穏やかに微笑む清武君に、私はシュンと落ち込んでみせると鞄から携帯を取り出した。
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