私の彼氏はおデブさん

目の前で抱きついたままいちゃつく2人を見ながら、私はぽかんと口を開け立ち尽くしていた。






「ごめん、優希……全部俺のせいだ。お前がこんなに俺の事想ってくれてたなんて……浮気するわけねーじゃん。俺も愛してる……」



「青ちゃんのバカバカァ〜！何でそれを早く言ってくれないのよぉ〜。青ちゃんの事、私信じてるんだから！」





(いや。浮気してないって何度も言ったじゃん。それに何このドラマみたいな光景。正直、ついていけない……)




それに人の事巻き込んどいて、私の存在忘れてるよね？





5分ぐらい経っただろうか。




ようやく私の事を思い出すと、玉川君が相沢さんから離れてこっちを見た。






「あ、橘おはよ〜！」





(呑気におはようじゃないよ、おはようじゃ。他に言う事があるでしょう……)