私の彼氏はおデブさん
* * *
誰が運んでくれたんだろう。



目を覚ましたのは保健室のベッドの上だった。



仰向けに寝たまま、天井を眺める私に誰かが声を掛けてくる。





「涼花、大丈夫?」





洸ちゃん、……何でここに。


というか久しぶり会えて嬉しい。





「もしかして洸ちゃんが運んでくれたの?」





顔を見下ろしている洸ちゃんに尋ねる。



と、何故か返ってきたのは不機嫌な返事。





「は?何言ってんの?橘、頭突きされておかしくなった?」





(あれ、おかしい……何で洸ちゃんじゃなくて玉川君がいるんだろう……)
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