Girl FRIEND
桜吹雪
私の好きな人は
面倒見のいい生徒会長でもなく
クラスで持てるサッカー部のエースでもなく
爽やかな白い歯を持った体育の先生でもない
私の好きな人は…
中3春
桜吹雪の中で新学期を迎える私たちは「最上級生」というありきたりな肩書きを背負い、履き慣れた汚い上履きをつっかけクラスへ向かう。
私、水上れおは今年で中学三年になる女子中学生だ。
校舎の4階になるあたしのクラスは3年2組。
「れお!!おはよっ」
今日室に入ると中2の頃から仲の良かった南が眩しい笑顔で挨拶をくれた。
「はよっ!朝から南の顔って元気出るよね」
「はっ?なにそれ笑」
「いやいや笑」
出席番号順に並べられた座席に座ると中学校生活三年目にして、まだ顔も名前も知らない人がいる
実際に私の前後の人は知らないし、隣のオタクっぽいダサ男に至っては関わりたくもない感じ?笑