Girl FRIEND
8時半
校舎にホームルームを告げるチャイムが響きわたる

その後、爽やかな笑顔を振りまいた体育教室が出席簿を持って教卓の前に立つ




「今日からこのクラスの担任になった。井谷拓也だ。教科は保健体育。趣味はサーフィン。独身の29歳。よろしくな。」

それだけ言うと先生は黒板に汚い字で
「井谷拓也」とバカデカく書いた



「今日は1時間目に始業式、2時間目に自己紹介3時間目に委員会と修学旅行の説明をする。いいな?じゃあ早速体育館に集合してろ!」





うちの学年は5月に北海道へ修学旅行へ出かける


「れお。修学旅行の部屋割り一緒だといいね」

「あたしと一緒??じゃあ夜は寝かさないから笑」

「今のフレーズエロい笑」

「にゃはは」


そんなたわいもない話をしながら私と南とそれから同じく中2の頃からなかのいい葉月と体育館まで向かった



「ねぇねぇ。れおって彼氏いないの??」

「ん〜まぁ…恋愛とか興味ないし。葉月みたいに可愛くないもん」

「えー!!もったいな。れお超モテるのに。知らないの??なんか生徒会長の高橋くんってれおのこと狙ってるって噂だよ」

「ぎぇー!!あたし高橋君ちょっと気になってたのに〜(泣)ショック」


そう言って暴れる南

「噂でしょ??ありえねぇし笑それよか葉月、力也くんとはどうなん?」
「なに!?れお聞いちゃうの?」


葉月は高校校舎の力也先輩と熱愛中

「もぉ〜力也まぢ可愛いんだから笑」

「でもまだキスまででしよ??」

ふてくされた南が葉月に聞く

「deepよdeep笑」

「「ゲラゲラ(爆)」」















そう…

この時は恋愛なんで本当に興味無かったの。だって男の機嫌とって何が楽しいの?って感じだし。正直、葉月の話聞いてると「キス」なんて甘ったるい言葉が出てくるけど、気持ち悪いと思ったくらい


でもあたしがこれからする恋愛は葉月のするような「甘酸っぱい恋」なんかじゃなくて、もっともっと深い恋愛だった
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