野球してる君が大好きです。
みんなはとっくにご飯を食べ終わり、
テレビを見ていた。


「あー!帆乃香‼︎」
「なに⁈」

胡桃が私の元に駆け寄ってくる。


「陽斗くんとなにしてたのよっ」
「何もしてないよ⁈」


私の顔が熱くなるのがわかった。


「ほんと?」
「うん!ほ、ほんとよ‼︎」
「そか…、また後で教えて」

やっぱり、胡桃には何を言ってもばれてしまう……。

「はいはい」
「んふふ、私にも教えてね」

遥香先輩もやってきた。


「はい……。とりあえず、ご飯食べさせてください……」


私はダイニングに向かう。


「いたっ」
その時、足を痛めていたのを忘れてて
思い切り足が家具に当たったのだ。


「…ばかだな」
そう言って結城は私のところに来た。


「大丈夫?」
「うん……」

大丈夫なわけないでしょ‼︎

「はぁ……」

彼はため息をつきながら
私を抱える。


「やめてよっ、恥ずかしい…」
私は小声でそう言った。

「…また、そうやって…私を…」
「ぇ…?」

彼は意地悪げに笑いこっちをむく。

「もう、カレカノですよ?」

彼はそう言った。
なんか、
生々しくて恥ずかしかったけど
すごく嬉しかった。


「うん…」
私は彼に抱えられて
ダイニングに行った。

私の分はしっかり残してくれた。

「ねねー、美味しかった?」

私は自分の作ったものに自信がなくて
陽斗に聞いてみた。

「美味しかった‼︎」
「…よかったぁ…」

私は安心して食べることができた。




こんなに幸せなことなんて
いつぶりだろうか。




ありがとう。陽斗。
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