野球してる君が大好きです。
一通の手紙。
なかったことに*
陽斗がいなくなった日から半年。
私宛てに一通の手紙がきていた。
その日、胡桃も私の家に来ていた。
「あら、これ、誰から?」
「…ん…?ゆ、ゆうき…は、る、と!」
「…‼︎陽斗…」
私は急いで手紙を見てみる。
*----------------------------------------------------*
To.帆乃香
帆乃香。久しぶり。
元気にしてますか?
急にいなくなってごめんなさい。
今、家族と一緒に過ごしてます。
でも、日本ではありません。
家族は今、アメリカにいるので
僕もアメリカにいます。
いつ、そっちに帰るかは
まだわかりません。
それと…僕に、好きな人ができました。
ごめんなさい。
帆乃香とは別れたい。
僕と別れてください。
本当にいきなりですが
僕と別れてほしい。
僕は、君の幸せを願っています。
さようなら。帆乃香。
結城 陽斗
*----------------------------------------------------*
なに、この手紙…。
アメリカって?
別れようって?
わけわかんない…。
自然と涙が溢れ出る。
別れようって…。
好きな人って…。
それだけ、私が邪魔だった?
私なんて必要なかった?
ただの遊び道具なの?
ねぇ、早く教えなさいよ…っ‼︎
もう、信じられないの…っ‼︎
好きなのに…、もうやだよ……。
胡桃は私が何も言わなくても
わかってくれた。
「…結城くんなんかもう放っておこう。もう、放っておかないと、帆乃香、辛いじゃん。記憶から消してしまいなよ…」
「できることなら、こんなこと嘘だって思いたいよ!…だから…。諦めたくても諦められないの。でも…、私、もう、忘れようとしてる」
「…え?」
「思い出したくない。だから、もう忘れるの。私は陽斗を応援する」
こんなこと本当は思ってない。
だけど、忘れでもしないと、
私はまた陽斗にすがる。
もう、心配はかけたくない。
だから、
もう、忘れるの。
ばいばい。陽斗。
私宛てに一通の手紙がきていた。
その日、胡桃も私の家に来ていた。
「あら、これ、誰から?」
「…ん…?ゆ、ゆうき…は、る、と!」
「…‼︎陽斗…」
私は急いで手紙を見てみる。
*----------------------------------------------------*
To.帆乃香
帆乃香。久しぶり。
元気にしてますか?
急にいなくなってごめんなさい。
今、家族と一緒に過ごしてます。
でも、日本ではありません。
家族は今、アメリカにいるので
僕もアメリカにいます。
いつ、そっちに帰るかは
まだわかりません。
それと…僕に、好きな人ができました。
ごめんなさい。
帆乃香とは別れたい。
僕と別れてください。
本当にいきなりですが
僕と別れてほしい。
僕は、君の幸せを願っています。
さようなら。帆乃香。
結城 陽斗
*----------------------------------------------------*
なに、この手紙…。
アメリカって?
別れようって?
わけわかんない…。
自然と涙が溢れ出る。
別れようって…。
好きな人って…。
それだけ、私が邪魔だった?
私なんて必要なかった?
ただの遊び道具なの?
ねぇ、早く教えなさいよ…っ‼︎
もう、信じられないの…っ‼︎
好きなのに…、もうやだよ……。
胡桃は私が何も言わなくても
わかってくれた。
「…結城くんなんかもう放っておこう。もう、放っておかないと、帆乃香、辛いじゃん。記憶から消してしまいなよ…」
「できることなら、こんなこと嘘だって思いたいよ!…だから…。諦めたくても諦められないの。でも…、私、もう、忘れようとしてる」
「…え?」
「思い出したくない。だから、もう忘れるの。私は陽斗を応援する」
こんなこと本当は思ってない。
だけど、忘れでもしないと、
私はまた陽斗にすがる。
もう、心配はかけたくない。
だから、
もう、忘れるの。
ばいばい。陽斗。