野球してる君が大好きです。
「お待たせしました」

そう言って、結城が戻ってきた。
氷枕の頭の下に敷いてくれた。

「具合は…」
「…あまり変わらないけど、少し、楽になったみたい…」

そう言うと、
結城は安心した笑顔を見せた。

「そうでございましたか…」
「ええ、ありがと…」
「いえ、これが執事のつとめでございます」

結城はそう言って、
台所に向かった。

その間、少しだけベッドから出て
カバンの中から
生徒会のファイルをとった。

もう一度ベッドに入ったところに
結城が入ってきた。

「お嬢様の好きなハーブティーでございます」
「気が利くのね」

私はそう言ってハーブティーを飲んだ。



(…優しい…執事なのね…。でも、なんだろう、この…くすぐったい気持ちは)
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