野球してる君が大好きです。
「そ、そんな顔見せないでください」

結城は照れ隠しで言ったのだろう。
私は少しだけ可愛いと思った。

「…私、いつ退院できるの?」
「あと、2週間くらいです」
「本当‼︎また、みんなに会えるのね…」

私はホッとした。

「はい。また、こんなことが起きないように……、私が全力でお守りいたします」

その言葉が耳に残った。

『私が全力でお守りいたします』
なんてかっこいい言葉なのだろうか。

私の顔が赤くなる。
そして、熱い。












___もし、私が結城に告白したら…





結城はどんなことを
思ってくれるのだろうか。

どんな顔を見せてくれるのだろうか。

どんな返事をしてくれるのだろうか。










大好きで仕方ないのに、
まだ『好き』が募る。










叶わなくてもいい……










結城に届け______*
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