野球してる君が大好きです。
「じゃ、じゃあ!」

私はそう言って教室に入った。

今日は無事に授業を終えたので、
家に帰ろうとした。


「あー、帆乃香ぁ‼︎」
「ん⁉︎な、なに⁈」

私は胡桃に呼び止められ
振り返った。

「今日、帆乃香ん家行ってもいい?」
「わ、私の家⁉︎」
「うん!バレンタインのことで‼︎」
「いいよ!」

私はそう言って胡桃の席に行った。

「ごめんね、待ってもらって」
「どうせなら一緒に行きたいし!」
「本当は早く陽斗くんに会いたいくせに」

また胡桃がからかってきた。

「や、やめてよー‼︎」
私の顔は赤くなる一方だった。

「ほんと帆乃香は可愛いね」
「んなこと、ないって‼︎」
「だから、陽斗くんも惚れるんじゃない」
「な…!そんなことないよ‼︎ていうか!結城は…執事よ⁈私が恋なんかするはず…」

また赤くなる。

「はぁー、もうわかったから」
「え、え?」

胡桃はニヤッと笑って

「行き先変更‼︎ちょっと来て!」

私の腕を引っ張り、校門まで行った。
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