野球してる君が大好きです。
かなり遅れた誕生日プレゼント。


それでも、大好きな人からもらえて
私はすごく嬉しかった。


「ありがとう……」
私はその袋を貰って
すぐに開けた。

中に入っていたのは…

デニム地のシャツ
花柄のスカート
茶色のブーティ
そして、アクセサリー


「私からの感謝の気持ちでございます」
「感謝……?」
「はい。毎日ありがとうございます」

結城はまたニコッと笑う。
また見惚れた。

「それは……好いている方とのお出かけに着ていってください」
「え……」
「お嬢様の可愛らしい姿を私が先に見るなど…」
少しだけ寂しそうに笑う。


「1度だけ…結城にみてもらいたい」

その言葉に結城が反応した。
結城の頬が一気に赤く染まる。

「いいのですか?」
「もちろん…!」




想いが届くことはないかもしれない。
だけど、
この服だけじゃなくて、
結城から貰った服を着て、
1番に結城にみてもらいたい。


そんな単純な気持ちだけど、
想いはその気持ちより
大きいはずだから…。







結城がニコッと笑ったその後に、
私もつられてニコッと笑った。












_____ありがと、結城。
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